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 同じ作者の「坂の上の雲」とセットで読むことをおすすめします。「坂の上の雲」からは、明治期の日本の状況(「欧米諸国に追いつけ追い越せ」「少ない資源を一極集中」)を読み取ることができます。このことが日本の高等教育が、帝国大学を頂点としたピラミッド型の構造となった要因でもあります。これらのことを基礎知識として持っていると、大学史について学ぶ上でも理解しやすいと考えます。

 一方、「竜馬がゆく」からは大学職員としての心構えを学ぶことができると考えます。登場人物達が活躍する江戸末期と現在の大学業界の状況は似ています。鎖国の中、幕府の言いなりになっていれば良かった時代から外圧にさらされる時代へと変化していきました。これは現在の大学競争の時代と似ているのではないでしょうか。

 幕府を倒し、外敵を打ち払えばすべて解決すると考えられていた世の中において、竜馬は貿易を行い、財力を蓄えながら、各藩を一つに束ね、国を強くしていこうと考え行動していきます。急進的な改革者は失脚していく中で犬猿の仲であった薩摩と長州を結びつけた功績はあまりに有名です。

 大学についても同様で、トップダウンの改革はカリスマがいれば一時的には成り立つかも知れません。しかし、大学は永続的に存続せねばなりません。その大学を良くするためには、職員が大局観を持つことが重要であると考えます。大学をどうしたいか、学生を元気にするためにはどうしたらいいのか。それを実現するためには地に足を着け、自分を磨きながら一歩一歩進んでいくしかないのだと気づかされる本だと思います。

(課題提出者:安田 誠一)

 
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